指輪の誕生
時代は古代エジプトまでさかのぼります。エジプト人は円を「永遠」「不滅」「復活」の象徴と考えていました。そこで円を身につけて幸せを願いたいと考え、指に円をはめるようになりました。これが指輪の起源です。
婚約指輪と結婚指輪
ヨーロッパでは古代ローマの時代に婚約したカップルが、お互いに指輪を交換するという習慣がありました。当時は、男性が金の指輪を女性に贈り、女性がカメオの指輪を男性に贈ったと伝えられています。この習慣は現代まで引き継がれて、1939年頃から婚約指輪にダイヤモンドを贈るようになります。
指輪をつける指の意味
左手の薬指は世界でたった一人の、運命の赤い糸で結ばれた大切な人からもらう指輪の指定席。すべての指には、それぞれの意味が生まれました。
- 親指 手の中でも重要な役割を果たしている親指。この指は、17世紀頃は@意志と望みがかなう」という意味を持つとされていました。当時は結婚の指輪をはめる指ともされていたのです。もちろんその頃の指輪というのは今のように金属を素材にしたものばかりではなく、革や植物のツルなども使われていたということです。
- 人差し指 指差して方向を示したり、指示をしたりするときに使われるのが人差し指です。昔から「人々を導き教える」意味がありました。たとえば、ローマ時代には軍団の将を任命するときなどに、人差し指に指輪をはめて行われました。独身の人や、独身主義者がつける指などともいわれています。
- 中指 一番長い指の中指は、「直感やインスピレーション」を象徴しているとされています。将来を予想することに何らかの関わりがあるといわれています。
- 薬指 薬指は「創造(クリエート)」を意味しています。物事を構築していく力があるとされています。薬指(左手)エンゲージリングやマリッジリングが飾られる指です。その起源は、古代エジプトにまでさかのぼり、この指の血管がそのまま心臓にまでつながっているという信仰によるもので、今や男女の愛の証となっています。
- 小指 小悪魔的なイメージが強い小指。英語でピンキーと呼ばれるこの指は、「チャンスや秘密」を象徴します。イスラム教の開祖、マホメットはいつも右手の小指に指輪をしていたと伝えられています。
- 右手と左手 これら10本の指がついている左右の手の平にも意味があります。右手は「権力と権威」、左手は「服従と信頼」をあらわしているのです。
誕生石と希少宝石
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