手作りしたお客様の声

手作り婚約指輪のデザインの希望がはっきり決まったうえでの依頼だったようですが、このアーチ型のデザインに決めた理由は何か？

華やかでも、どこかにありそうなありきたりのデザインにするより、多少不恰好でもデザインの一つ一つに意味を持たせたものに仕上げたい、と思ったからです。
 
本来のジュエリーは、石が一番目立つように作るのが一般的なようですが、あえてアーチの下に据えました。アーチを自分に置き換えた時、石が彼女で、「今後しっかり守っていきたい」という気持ちを表現したかったからです。
 
あるいは、2つのアーチをそれぞれ自分と彼女として置き換えると、石はいずれ生まれてくる子どもで、「将来への希望」に意味を変える事もできます。
アーチの細いと太い部分が交差しているのは、「二人の弱いところをお互いがかばい合い、支え合いたい」という思いを表現しました。
 
そして、角度を変えてリングの真横から見ると、大小2つの隠されたハートが見えるのですが、これはいつも照れが先に立ってしまい、本当の気持ちをなかなか口にできないことがある二人についてです。「見方を変えて言葉の裏にある本当の気持ちも読みとってほしい」という願いを表現したつもりです。

ＥＤＴ東京工房で、手作り指輪をサポートしてもらおうと決めた理由は？

 
実は他社でも見積もりとデザインの相談をしたのですが、その会社の基準のデザインを優先されてしまい、自分の想いが削られていくのが嫌でした。
不恰好でも、自分の想いをしっかり込められるようなこだわり抜いたデザインにしたいと思っていたところ、EDTさんではワックスの削り出しから作業させて頂ける事が分かり、完全に自分でデザインを手作りできるということが一番の理由です。
また、品質が保証された上でのお値段にも正直驚きました。
そしてデザイン的にも価格的にも親身になって相談に乗ってくださった担当の存在も一つの大きな理由です。

作業中の感想（苦労したことや面白かったこと など）

自分のイメージした形にできるのか？物理的にこのデザインは可能なのか？と言う不安はありました。
また制作の段階では、最初ワックスの強度が分からず、どの程度の力を入れてよいのか、特に繊細に仕上げたい箇所（アーチの付け根、アーチの重なり部分など）にはとても神経を使いました…
また、私は自宅で少しずつゆっくり落ち着いて作業をしたかったので、ワックスを削るドリルや専用の工具（スパチュラなど）を自分で購入しました。
夜な夜な作業をしつつ、ワックスが輝くリングになるのを想像したり、彼女が指にはめ喜んでくれる姿を想像したりしながら、楽しく作業ができました。
また、私の場合は非常に時間を掛けて作業をしたので、その分想いを込めることが出来たのではないかと思います。
 

エンゲージリングを彼女に渡した時の状況。彼女の感想の詳細。

生まれ故郷の山形に、子供の頃から思い入れのある森があるのですが、そこを散策している途中、木の切り株に座ってもらい渡しました(笑)
 
そんな場所でプロポーズされると思っていなかったようなので、まずは指輪を渡されたことにとても驚いていました。その場で、全部自分が手作りしたということやデザインに持たせた意味などを少し説明したのですが、「これ本当に自分で作ったの？」と(笑)。
とにかくすべてに驚いたようでした。鋳造以外はほぼ自分で手作りしたこと、時間をかけて少しずつ作業していたこと、デザインの繊細さ、そこに全部意味があること…
彼女に対する気持ちの強さ、真摯な思いは伝わったのではないかと思います。
ただ、デザインが繊細で「壊れそうだから」とあまり普段は身につけず、大切にしまってくれているようです(笑)